GIFT HOLDINGS INC.

株式会社ギフトホールディングス
Ticker 9279 Fiscal year-end Oct 31 744 employees

GIFT HOLDINGS INC. — latest annual results, FY2024 (Oct 2025)

In FY2024 (ended Oct 31, 2025), GIFT HOLDINGS INC. (9279) reported revenue of ¥35.9B (+26.0% YoY), operating income of ¥3.4B (+15.8%) and net income to owners of ¥2.2B (+16.5%). Figures are consolidated, J-GAAP.

Source: annual report (filed Jan 27, 2026)S100XHK4

Performance

FY2024 (Oct 2025)
Revenue
¥35.9B
+26.0% YoY Change
Operating income
¥3.4B
+15.8% YoY Change
Net income to owners
¥2.2B
+16.5% YoY Change
Revenue
Operating income
Net income to owners

FY = fiscal year, named by the calendar year it starts in; the month in brackets is when it ends (FY2025 ends Mar 2026 for a March year-end). FY2024 (Oct 2025) runs Nov 1, 2024 – Oct 31, 2025.

Key metrics

FY2024 (Oct 2025)
EPS (basic)
¥109.34
Book value / share
¥516.71
Return on equity
23.4%
Top 8%, Rank 26 of 341 in Retail Trade (latest annual, FY2024)
Net margin
6.1%
Top 15%, Rank 49 of 345 in Retail Trade (latest annual, FY2024)
Revenue growth (YoY)
26.0%
Top 4%, Rank 10 of 327 in Retail Trade (latest annual, FY2024)
Equity ratio
47.0%
Top 47%, Rank 162 of 345 in Retail Trade (latest annual, FY2024)

Source: filing S100XHK4 · FY2024 (Oct 2025)

About this data
  • Figures are consolidated when the company files consolidated statements, otherwise parent-only. FY2024 (Oct 2025): consolidated.
  • Accounting standard for FY2024 (Oct 2025): J-GAAP. A change of standard starts a new series.
  • FY2024 (Oct 2025) is the fiscal year ending Oct 2025.
  • A blank figure was not reported in the filing, or is not meaningful (e.g. free cash flow for banks); the reason is shown with it.
  • Each year is shown as filed in that year's own report; restatements of past years in later reports are not applied. Year-over-year changes compare with the prior year as the current year's report restates it.
  • Data as of Oct 30, 2026 (newest filing in our dataset).

Data corrections API reference

About

shown in Japanese

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ギフトホールディングス)及び連結子会社20社(株式会社ギフト、株式会社ギフトフードマテリアル、株式会社Amazing、株式会社Craft、株式会社ギフトダイバーシティソリューション、GIFT USA INC.、GIFT SOUTHEAST ASIA (THAILAND)CO.,LTD.、GIFT EUROPE AG、上海吉福桃餐管理有限公司、GIFT USA FRANCHISE INC.、Machida Shoten Philippines Inc.、Ramen Master Switzerland AG、Gift Toronto Inc.、他7社)、非連結子会社1社(株式会社Brand)により構成されており、「ラーメンを、世界への贈り物に!」を事業コンセプトとして横浜家系ラーメンを主体とした直営店の運営(直営店事業部門)、並びにプロデュース店及びフランチャイズ加盟店(以下、FC店という。)への食材提供や運営ノウハウ供与等(プロデュース事業部門)を展開しております。 なお、新たに設立したGIFT USA FRANCHISE INC.、Machida Shoten Philippines Inc.を第1四半期連結会計期間より、Ramen Master Switzerland AG、Gift Toronto Inc.を第2四半期連結会計期間より連結の範囲に含めております。また、2024年11月1日に実施したグループ会社の組織再編に伴い、当連結会計年度において、吸収合併消滅会社である株式会社ラーメン天華を連結の範囲から除いております。 当社グループは、横浜家系ラーメン業態の「町田商店」、ガッツリ系ラーメン業態の「豚山」、油そば業態の「元祖油堂」、その他6ブランドを主に展開しております。現在は主力業態である「町田商店」「豚山」並びに「元祖油堂」の出店に軸足を置いております。出店余地を国内及び海外の戦略出店地域の中から速やかに見出し、直営店ならびにプロデュース店及びFC店を、いかに効率的に出店し続けるかが当社グループの経営上重要であると認識しております。それゆえ、出店戦略は、出店候補地の立地特性、出店投資額、当社グループの直営店ならびにプロデュース店及びFC店の出店状況等を総合的に勘案し、グループとして一元的な意思決定を行っております。出店候補地については、駅に近いエリア(駅近エリア)と郊外エリア(ロードサイドエリア)に大別し、競合店状況、乗降客数、商圏人口、交通量等、それぞれの立地特性を判断するパラメータの分析結果をもとにして慎重に検討しております。 また、当社グループは、グループ内製造の拠点として麺、チャーシュー、スープ工場を有しており、品質、味、コストのあらゆる面でラーメン提供にとって極めて重要な要素と考える麺、チャーシュー、スープを当該工場で製造することで、直営店、プロデュース店及びFC店のいずれに対しても安定供給体制を敷くことが可能となっております。加えて、店舗ごとに個別で仕入を行うのではなく、全店舗で一括仕入を行うことで個別での仕入に比べ、低コスト化を実現しております。 このようにラーメン分野において、マーケティング(出店)から提供までの重要な機能を戦略的にワンストップで兼ね揃えることで、現在のビジネスモデルを構築しております。 なお、当社グループのセグメントは、「飲食事業」の単一セグメントであるためセグメント情報に代えて事業部門別の記載としております。 主なブランドと出店先 ブランド 内容 出店先 町田商店 何度食べても飽きないクリーミーなスープが特徴の「家系」ラーメン 活気のある超絶空間で全国に100店舗以上展開中と大人気! 国内 (駅近、ロード サイド、商業施設) 豚山 肉厚でやわらかいぶた肉とたっぷりの野菜が特徴の「ガッツリ系」ラーメン 力強いスープに甘味のある醤油ダレと、わしわし麺で食べ応え満点! 国内 (駅近、ロードサイド) 元祖油堂 こだわりの専用麺と卓上調味料でカスタマイズする自分だけの「油そば」 オシャレな雰囲気の店内が人気で、味のアレンジは無限大! 国内 (駅近、駅ナカ) がっとん 長時間炊き込み熟成させたスープが特徴の「九州豚骨」ラーメン 濃厚で深みのあるスープとの相性を追求した特注極細麺は至高の味! 国内 (駅近、ロード サイド) 四天王 海外からのビジターにも大人気! あっさりしたコクが特徴の「豚骨醤油」ラーメン 国内 (駅近) 長岡食堂 新潟県長岡市のご当地ラーメンとして親しまれている生姜醤油の「中華そば」 厳選した食材を使用した淡麗なスープは味わい深く、老若男女に人気! 国内 (駅近) 赤みそ家 味噌をベースに炒めた野菜の旨味たっぷりの「味噌」ラーメン 国内 (ロードサイド) E.A.K. RAMEN 「家系」ラーメンをベースにローカルニーズに合わせた味でご提供! アメリカ Machida Shoten 味、空間、サービスなど、国内直営店と変わらないクオリティで「家系」ラーメンを海外でご提供! 海外 (1)事業の内容について ① 直営店事業部門について 直営店事業部門は国内直営店事業部門と海外直営店事業部門で構成されております。 国内直営店事業部門では、主力の「町田商店」をはじめとする様々なラーメンジャンルの直営店舗を運営することで、ブランド構築力を高め、繁盛店となるブランドを作り上げるとともに、お客様の多様な好みに対応できる体制を整えております。これにより、単一の業態に依存せず、幅広い顧客層を取り込み、収益の安定化を図る強みを有しております。 また、自社が開発した麺、タレ、スープ、餃子、並びにチャーシューといった主要食材を自社工場などで製造しており、安定供給体制を構築することで、駅近、ロードサイドといった立地特性を問わず繁盛店を実現しており、他社が繁華街やビジネス立地、あるいはロードサイドに特化する中、当社グループでは立地を選ばない運営ノウハウを確立し、幅広いエリアで出店可能な強みを有しております。 さらに、本格的なラーメン専門店の味を安定して提供するため、スープ作りにおいて「豚骨、鶏骨等の生ガラを入れてスープを焚き続けること」「そのスープをお客様に提供し続けること」「スープの量と味を保ち続けること」の克服が必要ですが、当社グループではスープ生産の多くを品質管理の行き届いた自社工場などで製造することにより、以下のようなメリットを享受しております。 ・廃棄ロスが少ない ・スープ職人の養成が必要ない(出店による人的制約を受けない) ・水道光熱費が安い ・出店立地の制約を受け難い(生ガラを焚きだす場合、匂いの問題から立地が制限される) なお、当社グループでは、直営店のほかに経営リスクを委託先が負う業務委託店形式による店舗も有しております。 一方、海外直営店事業部門では、国内直営店事業部門で培ったノウハウを活かし、出店国の飲食事情や味覚を考慮しながら横浜家系ラーメンを海外市場で提供しております。現在はアメリカ及び中国に展開しており、ラーメン店運営にとって重要な麺、タレ、スープなどの食材は、麺は国内自社製麺と同等の品質が保持されている製麺メーカーから、タレは国内OEM委託メーカーから、スープは米国国内の委託メーカーから、それぞれOEM供給を受けることで品質の均一化と安定供給を実現しております。これにより、海外においても高品質なラーメンを提供する体制を構築し、グローバル市場での事業展開を加速しております。 ② プロデュース事業部門について プロデュース事業部門は、新規にラーメン店を開業予定の店舗オーナーからのプロデュース依頼を受け、当社グループの直営店における運営ノウハウ(店舗設計、店舗内サービス、メニュー、仕入ルートなど)を店舗立上支援のために原則、無償で提供しております。また、店舗立上後から一定期間経過後は、プロデュース店オーナーからの要請に基づき、店舗運営ノウハウに基づくコンサルティングサービスを原則、有償で提供しております。 なお、店舗開発や運営等にかかる保証金、加盟料、ならびに経営指導料(ロイヤリティ)等はプロデュース店オーナーから原則、収受しておりません。それらに代わり「取引基本契約」を締結し、当社グループのPB商品を継続的に購入し、同店にて使用してもらうビジネスモデルを展開しております。 また、当社グループでは、直営店で使用するOEM供給を受けたスープやタレといったPB商品をプロデュース店にも供給しており、生産委託するロット数を増加させコスト削減を図っております。 さらに、当社グループが開発した新業態を既存プロデュース店オーナーが自ら展開することを検討する場面も増えてきており、国内では、これまでの横浜家系ラーメン業態を中心としたプロデュース事業に加え、新業態では当社グループの展開するブランド名(同一の屋号)でのFC事業も開始しております。海外においても「Machida Shoten(町田商店)」、「GANSO ABURADO(元祖油堂)」の店舗名でのFC事業を東南アジア・東アジア地区他にて本格的に展開しております。 店舗数の推移 24/10期末 店舗数 25/10期末 店舗数 対前期末 増減 直営店事業 北海道 0 0 ±0 東北 22 32 +10 関東甲信 147 175 +28 北陸 0 0 ±0 東海 36 42 +6 近畿 17 21 +4 中国・四国 1 1 ±0 九州・沖縄 0 1 +1 海外 4 7 +3 小計 227 279 +52 業務委託店 9 8 -1 合計 236 287 +51 プロデュース 事業 北海道 18 19 +1 東北 18 18 ±0 関東甲信 325 336 11 北陸 14 13 -1 東海 59 62 +3 近畿 48 53 +5 中国・四国 31 34 +3 九州・沖縄 27 35 +8 海外 14 13 -1 小計 554 583 +29 国内FC 11 15 ±4 海外FC 9 16 +7 合計 574 614 +40 店舗数総合計 810 901 +91 (2)事業系統図 ① 国内 ② 海外 (注)1.各店舗においてそれぞれの取引先から主要食材(麺、タレ、スープなど)以外の仕入を行っております。 2.ロイヤリティの支払はFC店のみ発生いたします。

Management policy & medium-term plan

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは「シアワセを、自分から。」という企業理念の下、当社グループの直営店事業部門、プロデュース事業部門のお客様はもとより、当社グループの従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関等、ステークホルダーの皆様にシアワセを届けてまいります。当社グループでは「元気と笑顔と〇〇で、シアワセを届ける。」というミッションを従業員に与え、それぞれの立場、役割に応じて「〇〇」での部分を自ら考え、シアワセを届ける行動を促しております。

当社グループでは、直営店事業部門において、いつも美味いと言っていただける味の追求は勿論のこと、ご来店いただいたお客様に対して、エンターテイメント性や笑顔が溢れる店舗空間において、きめ細やかな気遣いを感じていただけるサービスを提供しております。また、プロデュース事業部門においては、当社グループに蓄積された繁盛店ノウハウをプロデュース店に惜しみなく注ぎ、常に美味しいラーメンが提供される地域で愛される店舗づくりに貢献しております。

当社グループにおける、このような取り組みを通して一人でも多くのお客様に数多く足を運んでいただき、お客様に満足していただくことで、当社グループとしての事業の拡大を図り、企業価値の向上につなげてまいりたいと考えております。

(2)経営環境

当連結会計年度におけるわが国経済は、世界経済の減速感が広がり、主要各国の金融政策の転換や通商政策の変動など、不確実性の高い国際環境の下で推移いたしました。特に米国においては、第2次トランプ政権誕生後の通商政策見直しに伴い、対日輸入品への新たな関税措置が導入され、わが国輸出企業の業績および国内製造業の生産活動に影響を及ぼすなど、外需を巡る環境は全般的に逆風が続いております。また、外国為替市場におきましては、米国の金利動向や世界的な資金流動性の変化を背景に、年度を通じて円安基調が継続していることから、依然として企業の輸入コストや消費者の生活コストに影響を与える水準にあり、原材料・食料品価格の高止まりを通じて物価に一定の上昇圧力を残す要因となりました。

わが国の消費者物価は、エネルギー価格のピークアウトにより輸入物価の押し上げは一服しつつも、人件費やサービス価格上昇を背景に総じて高めの伸びが続きました。特に外食、宿泊、運輸などサービス関連の価格は、人手不足や賃上げの進展を反映して上昇がみられ、物価の構造的な押し上げ要因となったことから、実質消費の伸びは力強さを欠き、消費者心理の改善も緩やかなものにとどまりました。こうした状況下、本年10月に積極財政を掲げる高市政権が発足したことにより、東京証券取引所における日経平均株価は、5万円台の大台を付ける等、経済政策への期待が高まっております。一方、日本銀行は本年1月に見直した政策金利0.5%をその後の金融政策決定会合においても据え置く判断を継続しており、緩和的な金融環境が維持されております。また、労働市場につきましては、就業者数の増加や有効求人倍率の高水準維持など、雇用環境は総じて堅調に推移いたしました。2025年春闘においては、2024年春闘を上回る高水準の賃上げが実現し、2年連続で定昇込み5%台の賃上げとなり、定昇除く賃上げ分は過年度の物価上昇を概ね上回ったものの、実質所得の改善は限定的に留まりました。

内閣府が発表した2025年7~9月期のGDP(国内総生産)速報値(物価変動の影響を除いた実質の季節調整済み前期比)は0.4%減(年率換算1.8%減)と、6四半期ぶりのマイナス成長となりました。主な要因として輸出の落ち込み、住宅投資の減少等が上げられ、輸出においては、米国の一連の関税措置の影響により自動車等の輸出減が生じ、住宅投資においては、4月の建築基準法等の法改正前の駆け込み需要の増加に対する反動により減少を招いております。但し、当該期間に生じた6四半期ぶりのマイナス成長については、一過性であるとの見方が多く、エコノミストの間では2025年10~12月期においてプラスに転じるとの予想が優勢な状況にあります。また、訪日外国人観光客数については、過去最高水準を維持しており、本年1~10月の訪日外国人客は、日本政府観光局によると10か月累計で3,550万人を超え、前年同期比17.7%増となりました。円安を背景に日本の物価水準が相対的に割安となったことで、訪日客による旅行・宿泊・飲食等のサービス需要が拡大し、サービス輸出の増加を通じて外需の下支え要因となりました。

一方、世界経済に目を向けると、本年1月に米国で第2次トランプ政権が発足し、通商政策の見直しが進められました。対中関税の維持、調整に加え、日本や欧州など主要貿易相手国に対しても追加的な関税措置が講じられたことで、国際貿易の先行きには不透明感が広がっております。また、中東情勢やウクライナ情勢を巡っては、停戦や対話の枠組みを模索する動きがあるものの、依然として紛争は継続し、情勢は予断を許さない状況にあります。こうした地政学的リスクの長期化は、エネルギー価格や資源市況の変動要因の一つとなり、世界経済の不確実性を高める要因となっております。

米国においては、2025年10月より約43日間に及ぶ長期の連邦政府閉鎖が発生し、多くの行政サービスが停止したことにより、GDP(国内総生産)速報値を含む主要統計の公表が遅延しております。GDP速報値が判明しない状況下において、トランプ政権発足後に進められてきた関税措置が、GDPの約7割を占める個人消費、設備投資、雇用環境にどのような影響を及ぼしたのかについては、統計開示の再開が待たれる状況です。こうした中、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)は、本年開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)において7月会合まで利下げを見送ってきましたが、国内景気の減速やインフレ率の鈍化を背景に9月、10月開催のFOMCにおいて2会合連続でFF金利(フェデラルファンド金利)を0.25%ずつ下げ、誘導目標を3.75%~4.00%に改定する決定を下しました。

中国においては、中国国家統計局が発表した2025年7~9月期のGDP(国内総生産)速報値が前年同期比4.8%増と政府目標(5.0%増)を下回り、4~6月期の5.2%増からも伸びが鈍化いたしました。個人消費が力強さを欠くなか、不動産市場の調整が長期化していることが引き続き景気の重石となっております。こうした状況下、中国政府は、トランプ政権が進める関税政策により米中間の貿易摩擦が意識される中でも、景気を下支えする政策を適宜講じつつ、過度な大型刺激策には慎重な姿勢を維持し、内需拡大や構造改革を通じた持続的な成長への転換を模索する状況にあります。

わが国における外食産業は、物価高によるコストプッシュ圧力が依然として続いており、仕入価格の高止まりに加え、物流費や人件費の上昇が収益を圧迫しております。特に、異常気象による収穫量の低下や生産コスト増を背景に、コメを中心とした一部農産物の価格が2024年末から2025年初頭にかけて上昇したことにより、主要食材の価格転嫁を巡る経営判断が重要な課題となっております。また、インバウンド需要の急増により観光地や都市部の店舗では来店者数が増加し、客単価も上昇するなど堅調な動きがみられる一方、地方や郊外立地では価格上昇に対する消費者の感応度が高く、価格設定の難しさが続いております。さらに、労働市場では人手不足が続く中、最低賃金の地域別引き上げに伴い、パート・アルバイトを中心とした人件費の上昇がコスト構造に影響を与えております。このように飲食業界では、価格改定を進めつつ、来店客数の維持や店舗オペレーションの効率化により、コスト上昇を吸収する取り組みが求められております。

当社グループは、こうした外部環境の変化に柔軟に対応すべく、機動的な価格改定による収益構造の維持、提供商品の鮮度向上と物流コストの低減を目的としたSCM(サプライチェーン・マネジメント)体制の強化、積極的な新規出店、出店を支える適正人員数の確保といった飲食企業が直面している各種重要経営課題に対して真摯に向き合い、精力的に課題解決に取り組んでまいりました。特にこれまでも実施してきた価格改定については、慎重且つ段階的な対応を戦略的に進めたことにより、客足への悪影響を最小限に抑えることができ、当連結会計年度における国内直営店の既存店売上高(改装店除く)は前年同期比105.8%を達成し、新店出店効果を発揮して全店売上高ベースでは129.5%と堅調な収益拡大を図ることができました。これにより、コメを始めとする農産物の価格高騰、人件費の上昇といったコスト上昇圧力が高まる中においても、前期同様の十分な利益構造を維持しております。当社グループは、今後においても提供商品に対するお客様満足度を常に意識した価格戦略を展開してまいります。加えて、3本柱となった横浜家系ラーメン業態の「町田商店」、ガッツリ系ラーメン業態の「豚山」、油そば業態の「元祖油堂」に留まらず、次なる業態、ブランドの開発を常に進めながら、駅近立地、ロードサイド立地、商業施設内立地とあらゆるジャンルの出店立地を精力的に模索し、事業拡大を図ってまいります。

また、当社グループ直営店並びにプロデュース店への供給体制についてもビジネス効率、BCP(事業継続計画)等の総合的観点から、ここ数年、立地、生産品目等、生産体制の戦略的見直しを図っており、当連結会計年度においては、前期に生産体制を整えた国内6工場に加え、本年4月に神栖スープ工場、6月に桑名製麺工場を立ち上げることとなりました。製麺工場5拠点、チャーシュー工場1拠点、スープ工場2拠点となった国内8工場体制に対して、今後も生産拠点増設、生産品目の増加等を積極的に図ってまいります。さらに、当社グループでは、戦略的SCMの視点をもって物流効率、物流コスト、物流リードタイムの大幅改善を進めており、これまで配備を進めてきた関東、中京、関西、東北の物流倉庫と前述の生産体制の最適連携を絶え間なく進めてきたことから、直営店舗、プロデュース店舗に対して効率的な後方支援体制を整えるに至っております。また、前期より進めている店舗での提供商品の品質安定化を目指したIH機器への切り替えを、当連結会計年度においても順次進めており、店舗内オペレーション、お客様の快適性を増すための店舗改装を引き続き積極的に行ってまいりました。

当社グループが出店する各種業態は、大幅な増店の中でも前年度の既存店売上高および客数を維持する状況にありますが、最大の懸案は、新規出店加速、既存店の店舗クオリティ維持を両立させるための適正人員数を労働市場から遅滞なく確保していけるかという点であり、そのためにも渋谷に本社を構え、人材確保を適時適切に図っていく所存です。

以上のように、直営店やプロデュース店の出店戦略に留まらず、生産体制、物流体制、本社体制においてもグループ力強化を図ってまいりました当社グループは、従業員の雇用確保、積極的な新規出店等、独自の事業活動を展開することができ、堅調な業績を確保することとなりました。当連結会計年度におきましては、国内の直営店、プロデュース店ともに店舗数を増加させることにより、売上拡大を図ることができました。

(3)中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、国内事業のオーガニックな成長と海外事業の積極展開により、中長期的な目指すべき姿として「世界中に最高のラーメンをお届けできる企業」を掲げており、長期的スパンでの、世界のラーメンマーケットでシェア50%(国内シェア50%、海外シェア50%)の獲得を目指しております。

そのマイルストーンして、2028年10月期を最終年度とした中期経営計画を策定し、以下の施策を重要テーマとして認識し、更なる企業価値向上を目指してまいります。

重点テーマ

取組みの概要

関連指標

既存事業の拡大

・1店舗あたりの品質向上

・営業時間の延長(24時間営業の試験的導入含む)

・売上高成長率

・売上高営業利益率

・ROE(自己資本当期純利益率)

人材の確保

・採用力強化

・離職率低下に向けた施策

・売上高成長率

出店力の強化

・モデル開発出店による既存業態の出店ポテンシャル拡大

・M&Aや自社開発の新業態による出店ポテンシャルの拡大

・売上高成長率

海外展開の加速化

・海外人材の採用、育成

・食材供給体制の構築

・売上高成長率

製造体制の強化

・製造コスト削減

・製造品質の向上

・安定供給体制(エリア別安定供給体制の構築)

・売上高営業利益率

・ROE(自己資本当期純利益率)

購買、 物流体制の強化

・物流コストの最適化

・配送頻度、配送品質の向上(365日・翌日納品)

・自動発注による単純化・標準化の推進・仕入れのスケールアップによる食材品質アップ、コストダウン

・売上高営業利益率

・ROE(自己資本当期純利益率)

DXの推進

Source: annual securities report, FY ending Oct 2025 S100XHK4

Industry peers

ROE rank 26 of 341

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