EPS成長率とは?計算式・目安と実例

EPS成長率とは?

EPS成長率とは、基本的1株当たり利益(EPS)が比較可能な前年の同じ期間からどれだけ増減したかを示す指標です。当期の基本的EPSを前年同期の基本的EPSで割って1を引き、100を掛けて百分率で表します。

計算式

EPS成長率(%)=(当期の基本的EPS ÷ 前年同期の基本的EPS − 1)× 100

  • 開示された基本的EPSを使い、希薄化後EPSや純利益の成長率で代用しません。例のEPSの単位は円/株で、百万円ではありません。
  • 前年値は当期の開示書類にある比較値を優先し、株式分割などを反映した同じ基準で比較します。比較値がない場合のみ比較可能な前年の開示値を使います。
  • 前年EPSがゼロ以下、必要な値が欠けている、または会計基準・連結範囲・通貨・期間が比較できない場合は算出不可であり、成長率をゼロとは扱いません。
  • APIの eps_growth は小数の比率で返され、0.1 = 10%です。前年EPSがプラスで当期EPSがマイナスなら、計算値は−100%を下回ります。

数値の目安と読み方

数値読み方
<0%前年EPSがプラスの場合、1株当たり利益が減少しています。EPSそのものがマイナスとは限りません。
0%前年同期と基本的EPSが同じです。純利益の総額や発行株式数が同じとは限りません。
>0%前年同期より基本的EPSが増えています。株価上昇や持続的な増益を保証するものではありません。

実際の開示データで計算

トヨタ自動車 (7203)

2026年3月期(〜)

IFRS · 連結 · JPY

単位: 円/株
項目円/株
当期の基本的EPS(2026年3月期)295.25
前年の基本的EPS(2025年3月期・当期開示の比較値)359.56

(295.25 ÷ 359.56 − 1) × 100 = -17.9%

トヨタの基本的EPSは、同じ有価証券報告書の2025年3月期比較値359.56円/株から、2026年3月期の295.25円/株へ約17.9%減少しました。対象期間はそれぞれ2024年4月1日〜2025年3月31日と2025年4月1日〜2026年3月31日で、両方とも連結・IFRSです。EPSは両期ともプラスです。

出典のXBRL要素
当期の基本的EPS(2026年3月期)
jpcrp_cor:BasicEarningsLossPerShareIFRSSummaryOfBusinessResults
CurrentYearDuration
前年の基本的EPS(2025年3月期・当期開示の比較値)
jpcrp_cor:BasicEarningsLossPerShareIFRSSummaryOfBusinessResults
Prior1YearDuration

出典: 有価証券報告書 S100Y8NY (提出日: )

公開API

API取得日:

読むときの注意点

  • 自己株式取得や増資などによる株式数の変化でもEPSは動くため、純利益の成長率とは一致しません。
  • 株式分割前後の未調整EPSや、基本的EPSと希薄化後EPSを混ぜて比較しないでください。
  • 一時的な利益・損失や小さな前年EPSは成長率を大きく動かします。赤字から黒字への転換は、前年EPSがマイナスのため通常の成長率では表しません。
  • 全国ランキングは最新の年次データを使い、外れ値を除くためEPS成長率に100%の上限を設けています。投資推奨や目標成長率ではありません。

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